転職を経験したことのある方なら分かるかもしれませんが、転職活動はとても大変なものです。
特に健常者ですら転職できないと悩む人が多い中、ハンディを持った人が転職を成功させようとすると並大抵の努力では採用を勝ち取ることはできません。
ネット上では、不採用の通知ばかりが届き一件も採用されることはなかったと嘆く障害者の方も数多くいます。
しかし、そんな悩みを解決する方法があります。それは正しい方法で転職活動や就職活動をするということです。そしてその方法を教えてくれるのが転職エージェントです。
これまで就職活動をして何度も不採用になった人も、「もう就職(転職)するのは無理なんだ・・・」と諦めるのはまだ早いですよ。
また、障害者の方におすすめの転職エージェントはこちらでまとめていますので、併せてご覧ください。

障害者専門の転職エージェントってなに?

求職者と、障害者を求める企業とをマッチングする存在が転職エージェントです。
しかし、転職エージェントはただ企業を紹介してくれるだけではありません。
どのように履歴書を書けば書類選考に通りやすいかといったことや、面接での受け答えのコツなどを、あなたが採用に至るまで徹底的にサポートしてくれる心強い存在です。
就職活動や転職活動と言うと、自分の気になった会社に面接のお願いをして、志望動機を自分なりに書いて…ということが多くなりがちです。
しかし、就職採用されるのに必要なノウハウというものも存在します。
そして転職エージェントは、そのノウハウを惜しみなく教えてくれるのです。
また、転職エージェントは企業がどんな人材が欲しいかという情報を持っています。
これはとても重要なことです。
なぜなら、どのようにアピールすれば相手の企業に刺さるかが分かるからです。
つまり、採用されるために効果的なアピール方法をあなたに教えてくれるということです!
転職エージェントを使わない就職活動は、闇の中を歩くようなものです。
しかし転職エージェントを使えれば、企業が欲しい人物像…つまり答えが分かった状態で面接練習を進めることができるのです。その結果、採用率は格段にアップするというわけです。
このように、転職エージェントを使うメリットはかなり大きいといえます。
障害者専門の転職エージェントを使うことが大事
転職エージェントを使うまでは自力で面接練習をしたり書類作成をしたりしていたのが、転職エージェントを使うことで的確なアドバイスをもらえて、すぐに採用が決まったなんていう話も数多く耳にします。
しかし、障害者の方が注意しなくてはいけないことがあります。それは通常の転職エージェントを使ってはいけないということです。具体的には、障害者専門の転職エージェントを使うことが大切だということです。
一般的な転職エージェントでは障害者を想定していないため、紹介できる企業が障害者雇用を求めていないことがほとんどだからです。
これまで就職活動をしてうまくいかない経験をした方は、自分の希望だけで手当たり次第に気になった企業に応募したりしていませんか?
就職活動は相手のニーズとこちらの希望がマッチングした時に初めて採用となります。
つまり、就職活動や転職活動は戦略的に進めていかなくては成功しないということです。
たとえ転職エージェントを使うとはいえ、相手のニーズがない(障害者は求めていない)ところに応募ばかりしていては、いつまでたっても採用されることはありません。
しかし、世の中には障害者を求める企業もたくさんいます。
なぜなら、ある程度の大きさの企業は障害者を雇用しなければいけない義務を法的に持っているからです。
聞いたことがあるかもしれませんが、障害者の法定雇用率というものがあります。
ある程度の大企業は従業員の2パーセント以上の障害者をしなくちゃいけないという義務を負っています。
そして法定雇用率は年々上昇しているため、多くの企業が障害者の雇用を積極的に進めようとしています。
つまり、障害者の方が就職するにはとても有利な環境が整いつつあるということです!
転職エージェントの利用の流れ

それでは実際に、どのような流れで転職エージェントを使うのかを説明していきます。
1 ウェブサイトで個人情報や就労状況等を登録
これは5分ほどでおの短い時間で終わる簡単なもので安心です。
2 転職エージェント面談日程を調整
求人を紹介してもらうためには、転職エージェントと面談することが必要です。
面談では、あなたの障害の内容や、どういった仕事がしたいかというあなたの思い、希望条件などを詳しく伝えましょう。
こうすることで、転職エージェントがあなたの希望を踏まえた上で、適した企業を紹介できるようになります。
転職エージェントに登録したら、メールや電話で初回の面談の日程調整の連絡が来ますので、あなたの都合のいい日を連絡して面談を進めましょう
3 面談前に履歴書・職務経歴書の準備
転職エージェント面談にあたって、履歴書と職務経歴書の作成が必要になります。これらは何度も手書きするのが面倒なので、パソコンで仕上げてしまってOKです。
転職エージェントは一社ではなく何社か利用するのがおすすめなのですが、何度か必要になることを想定して、パソコンで作っておけばすぐに印刷できて便利ですよ。
4 転職エージェントと面談
面談は転職エージェントのオフィスの中にある面談ブースで担当の方と一対一でお話しすることになります。この面談ブースは、他人からは見えないようになっています。
プライバシーの保護には力を入れていますので、他の人の目が気になる人でも安心ですね。
面談で聞かれるのは以下のようなことです。
- これまでの職務経歴、スキル(特にパソコンスキル)
- これまでの実績
- 転職(退職)理由
- 障害の内容、出来ることと出来ないこと
- 通院や服薬の状況
- 職場に配慮してほしいこと
- 希望する年収、就業場所、転職時期、職種や業界
- 現在の転職活動状況(他のエージェントの利用)
最後の、「他のエージェントの利用」については、利用しているのであれば正直に利用していると言ってしまって問題ありません。
転職エージェントはあなたを縛り付けることはできません。
医者のセカンドオピニオンと同じように、あなたにも転職エージェントを複数使って、どのエージェントが一番あなたに合っているか判断する権利があるからです。
一番自分に合った転職エージェントを使うことは重要です。
しっかりあなたのニーズを汲み取ってくれる担当者でないと、あなたにとって理想の転職を成功させることができませんからね。
5 求人を紹介してもらう
転職エージェントとの面談を終えたら、いよいよ求人を紹介してもらえることになります。
求人は、面談の時に複数の会社をすぐに紹介してくれるのが一般的です。
もちろんその場で応募を決める必要はありませんので安心してください。
色々な条件を吟味する時間が必要ですので、自宅に持ち帰ってじっくり検討しましょう!
6 転職エージェントに応募の意思を示す
気になる企業があれば、「ぜひこの企業に応募したい」とエージェントに連絡すれば、書類審査することができます。
そして障害者専門の転職エージェントを使うメリットがあります。それは、かなりの確率で書類審査をパスすることができるということです。
なぜならそもそも企業側も障害者の方が欲しいと言っている企業様です。
そして転職エージェントは、その中でもあなたとマッチングする企業を選び抜いて紹介してきてくれます。
そのため企業との親和性が高く、書類審査で落とされる可能性はかなり低くなるというわけです。
7 企業による選考
企業による選考は、書類審査・筆記試験・面接の三本立てになることがほとんどです。
だいたい面接の回数は2回から3回のことが多いですね。
8 内定・条件交渉・入社
見事内定を勝ち取ったら、その後は企業側からあなたに対して年収・休暇などの就労条件や配属先の部署、今後のスケジュールなどについて説明があります
これらの条件にあなたが了解すれば晴れて入社となります!
まとめ
ざっくり転職エージェントを使った就職転職活動はこのような流れになります。
ぱっと見ただけでもたくさんの項目があってゲンナリしてしまうかもしれませんね。しかし、これらのうち面倒なところの大部分は転職エージェントがやってくれます。
具体的には、応募書類の作成、面接の日程調整、あなたへの面接対策トレーニングなどです。
転職エージェントは、面倒な書類作成や連絡調整だったり、一人では気づかない面接のテクニックなどを細かく教えてくれるので、あなたは面接練習に集中して取り組むことができますよ。
もし転職エージェントを使わず応募する場合、本当に面倒です。そもそも、就職や転職を言っても企業とどんなやり取りすればいいのかなんて分かりませんよね。
自分が気づかないところで失礼な発言や行動をしてしまって、不採用となってしまうかもしれません。
また、ありきたりのことしか言っておらず、相手の心に刺さらず不採用になってしまうかもしれません。
敬語の使い方や書類の書き方だって、我流でやっていてはクオリティの高いものはなかなか仕上がらないものです。
しかし、転職エージェントはこのあたりの問題をまとめて解決してくれるので、ぜひ積極的に利用していきましょう。
おすすめの転職エージェントはこちらの記事でまとめましたので、ぜひ一度確認してみてくださいね。
